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2005年10月 9日 (日)

この映画を見ました~クレールの刺繍

クレールの刺繍

この映画は予告編を見て、「刺繍シーンだけでも見に行く価値がある!」と思って楽しみにしていたのでした。20051009_P1000690

ちょっとネタばれありです。


刺繍といっても、キットを買ってきてクッションを作るような素人レベルではありません。有名メゾンがコレクションに出すドレスにほどこされている、ビーズやカラーストーンをふんだんに使って布に描きだした絵画のような、そんな刺繍です。
刺繍シーンは本当に繊細で美しく、見ごたえがありました!(ちゃんとフランスの有名刺繍工房に作成してもらったそうです)師匠のマダム・メリキアンが刺していた夜の星空のようなチュールレースも素敵でしたし、主人公クレールがマダムにプレゼントしたうさぎの毛やチェーンや金具がついたショールもアンバランスな美しさがあって良かったし、クレールとマダムが並んで刺していた花のモチーフが流れるようなラインを描き出していた作品もため息が出るほどでした。

刺繍以外のシーンも、全篇何気なくさらっとした詩情にあふれていました。

畑から収穫されるキャベツ、クレールのアパートに入る古びた階段、マダム・メリキアンのアトリエの古いミシン・・・すべてが当たり前のようでいて何故か愛おしく感じられる美を持っていました。

クレール役の女優さんの
ふわふわで豊かな赤毛は、光によってオレンジにも深いえんじにもなり、グリーンやブルーのセーターがさらに映えて見えました。やっぱり西洋人って自分の体に「色」を持っていていいなあと思いました。

画像の左端にうつっているのは、映画の中にも名前が出てくるラクロワの2005秋冬ドレスです。全体に刺繍があってなんて豪華!

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コメント

刺繍って、美しくも繊細な手仕事ですよね。西洋ではドレスの裾や胸元を飾り、日本では帯や着物に施された、芸術でもありますね。色あわせの綾、絵画とは違う質感、豪奢で可憐で、目が離せなくなります。母が刺繍に凝っていたことがあり、その当時の流行だったのでしょうか「戸塚きく」さんというかたの本がたくさんうちにありました。眺めているのは楽しかったのですが、ひと針ひと針さしてゆく大変さを思うと、なかなか自分ではできませんでした。母が刺繍してくれたバックは、汚すのが心配であまり持たなかったのですが、30数年を経た今でも手元にあります。刺繍箱をあけると並んでいた、つやつやした絹糸の房を思い出しました。

投稿: pino | 2005年10月10日 (月) 19時56分

>pinoさん
刺繍箱に並んだ絹糸・・・素敵ですね。日本刺繍の作家さんの展覧会を見に行ったことがありますが、気の遠くなるほど刺し重ねて模様を作っていくのに驚きました。

投稿: うさみ | 2005年10月10日 (月) 20時52分

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» クレールの刺繍 Brodeuses [Paranoia Vagrant]
けっこう地味な映画だった。朝早くから見に行ったこともあり、前半は寝てしまうかと思った。 とにかく主人 [続きを読む]

受信: 2005年11月19日 (土) 01時49分

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