この映画を見ました~「プライドと偏見」
見る前に、この邦題「プライドと偏見」がちょっと気になりました。
ジェーン・オースティンの原作小説は、原題"Pride and Prejudice"、邦訳タイトルは「高慢と偏見」です。原題は頭が"PR"で始まる言葉を並べていて、邦訳は「ん」で終わる4文字の言葉を並べています。いずれも口にした時の響きがリズミカルですっと頭に入って来ると思います。
それに引き換え「プライドと偏見」では、意味は同じですが語感から受ける感じが違い、原作が結構好きだったうさみはどうしてわざわざ「高慢」を「プライド」にしたのかが疑問です。「高慢」って最近のお嬢様にはピンと来ない言葉なんでしょうか?別にNGワードじゃないですよね?映画の中のセリフではPrideを「高慢」と訳していたし・・・
・・・それはともかく、映画は全てイングランドでのロケで撮影というだけあって、イギリスの田舎の美しさが満載です(#^.^#)。
特に、ダーシーの邸宅ペンバリーのロケ地として使われたChatsworthは、うさみがとっても行きたいと思っている場所で、お庭や内装などたっぷり見せてもらえて嬉しかったです(*^_^*) (前回イギリスに旅行したとき、ここに行く日帰りバスツアーに申し込んでいたのに、参加者が足りなくて催行されなかったという悲しい思い出があります(;O;)
主演のキーラ・ナイトレイは子供の頃から憧れていた役で、自分から監督に出演交渉したというだけあって、高慢で鼻持ちならないと思っている男に惹かれていくエリザベスをとてもうまく演じていました。
ただ、役柄としてはもう少し綺麗じゃなくてもいいのでは?と感じてしまいました。ご近所で評判の器量よしのお姉さん、ジェーンと並んであまり差を感じなかったので・・・(^_^;) 映画を見終わった後買ったパンフレットに、監督は最初キーラほどの美人をキャスティングするつもりはなかった、と書いてあり、あらやっぱりね(^^ゞ
この時代の女性のドレス、胸下でしめてあとはドレープでゆるやかに広がる形、とっても好みです(*^_^*)、イメージとしてはナポレオンの奥さんジョセフィーヌが着ていたようなドレスでしょうか。上品な薄い色が多くて、これなら今でもパーティーに着て行けるんじゃないかな~と思いました。
両親役のドナルド・サザーランドと、ブレンダ・ブレッシン、ダーシーの叔母役のジュディ・デンチがそれぞれとってもいい味を出していました。脇をしめる俳優さんがうまいと安心して映画を楽しめますね。
| 固定リンク
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: この映画を見ました~「プライドと偏見」:
» フライトプラン [ネタバレ映画館]
ジュリア!ジュリアはどこなの!?と、子供への愛情でジュリアン・ムーアと対決する姿勢が剥き出しとなったジョディ・フォスター。
『フォーガットン』のことは文字通り忘れ去ってしまったかと思っていたら、また思い出してしまいました(ほとんどの人が思い出します)。どちらも母親の愛の力を強烈にアピールしていて、半狂乱になってしまうところや、走る姿もそっくりです。そして『フォーガットン』で�... [続きを読む]
受信: 2006年1月21日 (土) 20時54分
» プライドと偏見 [花ごよみ]
原作はイギリスの代表的な女流作家、
ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」。
『ブリジット・ジョーンズの日記』のモデルだそうです。
テレビドラマでも(高慢と偏見)になっています。
高慢とプライドでは少し意味が違うように
思いますが・・・。
主演はキーラ・ナイトレイ。
舞台は18世紀のイギリス。
... [続きを読む]
受信: 2006年1月21日 (土) 21時05分
» 4 プライドと偏見 [毎週水曜日にMOVIE!]
「高慢と偏見」(ジェーン・オースティン)そして「愛の妖精」(ジョルジュ・サンド)。
この2冊を、中学の国語の先生にすぐに読むようにと渡されました。
どちらにも共通していたのは、「人間の偏見」。
これは、であった感じが悪いとか、仏頂面だとか、口数がすくないとかそういうことで人はわからない。表に出ていることは大切だけどすべてじゃない。
それを多感なティーンエイジャーで知らされたわけです。
(で、それが深く心にのこり、感じのいい人を警戒する、逆偏見がついちゃったんだけど・・・)
私の男... [続きを読む]
受信: 2006年1月21日 (土) 23時39分
» プライドと偏見 [toe@cinematiclife]
どっぷりハマッて見ちゃった。 お話は、とってもありがちなんだけどね。 いや~、すっかり世界に入り込んでたなぁ~。 <STORY> イギリスの田舎町のベネット家には、5人の姉妹がいた。 彼らは、決して裕福ではないが心豊かな生活を送っている。 しかし、父 (ドナルド・サザーランド)が死んでしまうと跡継ぎがいないために、娘たちが路頭に迷ってしまうという心配から、年頃になった彼女たちを両家の嫁にさせようと... [続きを読む]
受信: 2006年1月22日 (日) 01時04分
» 映画館「プライドと偏見」 [☆ 163の映画の感想 ☆]
5人姉妹バージョンの「若草物語」って感じの作品でした。
設定が18世紀後半なので、仕方が無いのかもしれませんが金持ちと結婚させようとする母親や人が不幸になったときでもケラケラ笑う妹達になんだかムカつきながら観ていました。
今の時代でも、多少なりとも差...... [続きを読む]
受信: 2006年1月22日 (日) 07時48分
» プライドと偏見 [<花>の本と映画の感想]
プライドと偏見
監督 ジョー・ライト
出演 キーラ・ナイトレイ マシュー・マクファディン ドナルド・サザーランド ブレンダ・ブレシン ロザムンド・パイク
2005年 イギリス
18世紀末、5人姉妹のいるベネット家の近所の豪邸に大金持ちで独身男性のビン... [続きを読む]
受信: 2006年1月22日 (日) 21時52分
» 「プライドと偏見」ただひとつの恋 [soramove]
「プライドと偏見」★★★★
キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファディン主演
ジョー・ライト監督、2005年イギリス
18世紀末のイギリス、
階級社会が鮮明で
堅苦しい挨拶や言葉
そんな枠の中でも
生き生きと人物が描かれた秀作。
かんたんに男女が言葉...... [続きを読む]
受信: 2006年1月23日 (月) 07時42分
» 映画のご紹介(87) プライドと偏見 [ヒューマン=ブラック・ボックス]
ヒューマン=ブラック・ボックス -映画のご紹介(87) プライドと偏見
プライドと偏見
ちょっと、これは......
レイトショーで「プライドと偏見」を観た。
[続きを読む]
受信: 2006年1月25日 (水) 22時03分
» 「プライドと偏見」を観ました。 [GOOD☆NEWS]
1月14日から公開されているキーラ・ナイトレイ主演の「プライドと偏見」を観てきました。イギリスを代表する女流作家ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」の映画化だそうです。・・・が、私は今まで恋愛物や純文学は苦手で殆ど読まなかったので、この「高慢と偏見」...... [続きを読む]
受信: 2006年2月 1日 (水) 10時07分
» ★プライドと偏見@池袋ヒューマックスシネマズ:土曜日午後 [映画とアートで☆ひとやすみひと休み]
イギリスの広大で美しい田園に嵐のような雨が降っている。 男と女がふたり、激しい雨に叩きつけられている。 男はこの雨のような激しい胸の内を、今、同じく雨に打たれている美女に打ち明けようとしている。 「貴女とお姉さんは違うが、貴女のご両親と妹さんたちはあまりにも..... [続きを読む]
受信: 2006年2月12日 (日) 17時33分
コメント
映画を見た後、知人に借りて「伝説」のBBCミニ・シリーズも見ました。
両者を比べてみると・・・
エリザベスはどちらもきれい過ぎるかな? BBCのほうが、押さえた演技で、19世紀の淑女とはこんなもの。。。というのがよくわかりました。映画版のキーラのほうは描き方が現代的で、ここまで直接的な表現をするのかな?という感じはありました。笑い方があまりお上品ではありませんでしたね。
ダーシーがエリザベスに求婚するシーンはやたらとドラマチック(映画版)だったけど、BBCはもっと淡々とした感じ。
ダーシーの仏頂面対決はBBCのコリン・ファースに軍配。
脇役、レディ・キャサリンは映画版のジュディ・デンチのの迫力勝ち。
父親のドナルド・サザランドは渋い味でしたが、アメリカ英語が耳につきました。きちんとKing's Englishでしゃべってくれていたらもっと良かったのに。。。。少し残念です。
投稿: アラベスク | 2006年2月 6日 (月) 22時19分
>アラベスクさん
BBC版をご覧になった方はみなさんコリン・ファースのダーシーがよいとおっしゃっているようですね。私も見てみようかな~。昔みたことがあるような気もするんですが・・・
映画だと二人の恋愛をわりと大げさにもりあげざるを得ないところがありましたね。
投稿: うさみ | 2006年2月 6日 (月) 23時18分