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2006年9月30日 (土)

この本を読みました~「フェルメール全点踏破の旅」

旅先で美術館を訪れ、そこでしか出会えない作品を鑑賞出来るのは旅の楽しみの一つですね。あの作品が見たいから、という目的の旅もあると思います。
この本は、現存するフェルメールの作品全部を見て歩く、という豪勢な旅の本です。
全作品がカラーで収録されている、というだけでもフェルメール好きには必携ですね(*^_^*)。



17世紀オランダの画家、ヨハネス・フェルメールの全世界に現存する作品は、専門家が真作だと合意しているものが34点、フェルメールに「帰属する」とされているものが2点、2004年に見つかった1点があるそうです。
世界に散らばる合計37点の絵をめぐる旅、お金があればうさみもこんなテーマの旅をしてみたいものです(^◇^)。

作者の朽木ゆり子さんは美術史研究家ではないので、ジャーナリストなりの観点から、それぞれの絵がそこの美術館におさまるまでの来歴に注目されています。
古く有名な絵画にまつわる、人々がその絵をどのように感じ、どう扱ってきたか、という歴史も、画家がその絵をどういう意図で描いたのかという説明と同じくらい興味深いです。

日本人にフェルメールが人気のある理由を、作者は彼が扱ったテーマがほとんどは宗教画でなかったからではないか、と言っています。

手紙を読んだり、人と話したりという、室内での日常的な風景を描いた彼の絵の世界は、私たちが現在暮らしている世界とあまり離れていないように感じられ、親近感と同時に時間的なギャップを超えた普遍的な美を感じ取ることができる。同時に、こういった平易な設定が、見る側の想像力を強くかき立てるという側面もある。

バックグラウンドにある宗教や神話を知らなくても、芸術作品は十分鑑賞出来ると思いますが、ごく自然に心に入ってくるのは身近なテーマなのかもしれません。寓意なども知らないと、なぜいきなりここにこんな物が描いてあるのだろう?ということが気になってしまったりしますし・・・

うさみもフェルメールは大好きです。
画面に溢れる空気の存在を感じます。北ヨーロッパの乾いてピンと張った空気の中を通る、緯度の高い陽光・・・あれはアジアの湿った空気ではありえない、と思うのは、色の具合なのでしょうか?

2003年の映画「真珠の耳飾りの少女」は、フェルメールの絵を着想に書かれた小説の映画化でしたが、スカーレット・ヨハンセンはまさしくこの絵から抜け出てきたように見えました。最後、彼女のアップ画像が絵に重なっていくところ、素晴らしかったです(*^_^*)。
街の雰囲気もフェルメールの絵に描かれたイメージそのままでした。

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コメント

うさみさん、こんばんは(^_^)

フェルメール作品、そういえば
身近な事が、描かれているので
自然に、スッと入っていかれるのかも
しれませんね。

うさみさんの
>画面に溢れる光と空気の存在を感じます
。。。私も、そう思います。

うさみさんは、いつも色々なことを
紹介して下さるので、本当に楽しみです。
今回も、興味深くフムフムと読ませて
いただきました(^o^)

投稿: りる | 2006年10月 1日 (日) 22時20分

面白そうな本ですね~私もフェルメールは好きです。
> 画面に溢れる光と空気の存在
光の当て方が独特なのだという話は聞きますが、空気、なるほど~と思いました。
> 北ヨーロッパの乾いてピンと張った空気の中を通る、緯度の高い陽光
そうなんですよね~空気も光も違うのですよね。日本には無い景色があるんだろうなと・・例えば植物の緑色も違うのだろうと漠然と昔から思っていました。その答えが少し分かったみたいで嬉しいです(^^)

投稿: ofuu | 2006年10月 2日 (月) 18時04分

>りるさん
あれこれ脈絡なくかいてますが、楽しんでいただければ嬉しいです~

>ofuuさん
やはり日本人にフェルメール好きは多いのでしょうか(^◇^)
ヨーロッパで写真を撮ると、同じカメラでもとても鮮やかに撮れるので、空気の密度のようなものが違うんだろうな~と思っていました。

投稿: うさみ | 2006年10月 2日 (月) 21時30分

朽木さんとは日本版エスクワァイアにいらしたころ、仕事でお話ししたことがあります。
守備範囲(?)の広い方ですよね。

投稿: アラベスク | 2006年10月 4日 (水) 13時47分

>アラベスクさん
絵を見る観点が学者さんとは違って面白いですね。それでもちゃんと調べ物はたくさんして書いていらっしゃるし。

投稿: うさみ | 2006年10月 4日 (水) 21時49分

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全編、フェルメールしている! 惚れ惚れの絵空間。ひたすら絵画としての空間を画面に投影。美術としての映画があってもいいじゃないか、という模範答案のひとつ。 [続きを読む]

受信: 2006年10月 8日 (日) 08時29分

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