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2007年8月 3日 (金)

建築とファッション~「スキン+ボーンズ展」

愛犬の美容院のついでに見ようと思って果たせなかった、国立新美術館の展覧会20070803_p1050258_2スキン+ボーンズ 1980年代以降の建築とファッション」を見て来ました。

建築とファッションの流れ・相関関係を示した展示が評判の展覧会、うさみの好きなヴィクター&ロルフやフセイン・チャラヤンの服も見られるというのを楽しみにしていました。

建築とファッションの共通点って何でしょう?
この展覧会では、「シェルター」と「アイデンティティー」という二つのコンセプトで説明しています。

人の体を守り覆うもの、という存在から始まり、個人の存在証明にもなりうるもの。
衣食住のうちのふたつ。
全く違っているようで、根っこのところでは似通ったもののようです。

アートとして見る側からすると、どちらも人が中に入ることを前提としているために、デザインに様々な制約をかけられている訳ですが、それが故に、機能と美を両立させたデザインへの感動が大きくなるような気がします。
最初から「見る」ものとして作られた絵画や彫刻作品と、人が身に着けて、人が住まって気持ちよくかつ美しいファッションアイテムや建築物、どちらが上でも下でもなく、どちらもアートなんだなあと、展示を見て思いました。

とは言いつつ、うさみは建築の図面や模型を見ても、完成図が想像出来ませんので、ファッションとの関連性を面白がった程度です。

ファッションの展示は、実物(トルソーに着せられた洋服)も面白かったですが、コレクションの映像も楽しかったです。

ヴィクター&ロルフの「ロシアン・ドール」、9枚のドレスとそれを発表したオートクチュールのショウの映像が並んで展示されていました。

最初は暗闇に浮かぶ丸いターンテーブルにハイヒールが1足だけ。そこへ麻のじゃがいも袋を縫い合わせたようなミニのワンピースを着たモデルと、デザイナーふたりが出て来20070803_p1050260 てモデルに靴をはかせ、お人形のように立たせます。
そこからデザイナーたちが次々にドレスを持って来ては、重ね着させて行くのです。
2枚目はビーズとリボンのついたゴールドのミニドレス・・・だんだんヴォリュームが出て丈が長くなっていき、最後の9枚目(左画像)は、ドレス全体をおおうマント、胸に共布で出来たバラがついています。
ドレスを重ねて着せて行くところが少女のお人形遊びのようですが、1枚1枚はとても凝ったドレス、それを最後にマントで隠してしまう・・・デザイナーの意図する所は深そうです。

ヴィクター&ロルフは、展覧会の最後にあった映像「ブルースクリーンコレクション」(または「非物質性ばんざい」)もうさみのお気に入りです。
以前他の展覧会で少しだけ見たことがあったのですが、今回は長いヴァージョン。あれDVDで売ってくれないかしら(^◇^)?

お笑い番組や特撮で使うブルースクリーン(ブルーバック)、青い背景と服のところに他の映像を重ねて合成する、という手法をファッションに取り入れていて、キャットウォークを歩くモデルの体に、映像が浮かび上がります。服全体のこともあれば、靴やベルト、バッグだけ、というものもあり、もっと複雑だと、アーガイルチェックの連なるダイヤ形の1列ごとにブルースクリーンが使われていたり、地はブルースクリーンで模様のペイズリー柄はそのままだったり。
映し出される映像も、野原や空、鳥、水のような自然もあれば、渋滞する道路や飛行機もあり、魅惑されます。
ご興味のある方は、Viktor&RolfのサイトでARCHIVEから、FALL/WINTER 2002/2003をご覧になってみて下さい。残念ながら、映像が写っているところの写真ではないのですが、どんな感じにブルーが使われたお洋服たちなのかはわかります。20070803_p1050259

ヴィクター&ロルフのことばかりになってしまいましたが、フセイン・チャラヤンの、テーブルとスツール椅子のカバーが洋服に変身する「アフターワーズ」コレクション(右画像)も良かったですし、日本が誇るデザイナーたち、三宅一生・ジュンヤワタナベ・山本耀司の洋服も堪能出来ました。ヴィヴィアン・ウエストウッドやマルタン・マルジェラもありました。

建築好きの方にはどうなのかはわかりませんが(^_^;)、ファッション好きには必見の展覧会でした。
見に来ているのも、そのどちらかを勉強しているらしき学生さんが多かったですね。

最近映像と展示物がある展覧会が増えて来ましたが、うさみは根性が足りないので、椅子を設置して座りながら見られるようにしてもらわないと結構つらいです(-_-;)。
それに立って見ている人が、そこを通り過ぎて次に行きたい人の邪魔になってしまうし、展示方法が難しいなと思います。

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コメント

いつも~思うこと、うさみさんの探究心に乾杯です。そして毎日の更新・・・凄い才能をお持ちと感心をしております。

訪れるたびに目を見張るものがあります。
私の知らない世界を垣間見ることが出来、毎回楽しみにしております。

投稿: ぷりちゃん | 2007年8月 3日 (金) 23時23分

建築とファッションの共通点、考えたこともありませんでした。確かに衣食住の二つですね。食も含めて無くてはならないものであり個人のこだわりが表れやすいものなのかも・・う~ん面白いです。
展覧会や美術展は普通に展示物を見て歩くだけでも結構疲れますよね。映像を見るのに立ちっぱなしは辛いなぁと私も思います。

投稿: ofuu | 2007年8月 4日 (土) 17時31分

>ぷりちゃんさん
いえいえ、探究心などという偉いものではなく、物好きなだけです(^^ゞ。
読んでくださった方が少しでも楽しんでくだされば嬉しいなと思っていますが・・・

>ofuuさん
外見で人を判断するな、とも言いますが、やはり初対面の場合は外見でイメージを抱いてしまうもの、衣服でその人をうまく表現できればいいですね。
展覧会を回るのって思いのほか疲れますよね。

投稿: うさみ | 2007年8月 4日 (土) 21時02分

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