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2007年10月29日 (月)

このDVDを見ました~「ボンボン」

アルゼンチン映画「ボンボン」(Bombon el perro)をDVDで見ました。

雑誌の紹介記事の、おじさんと妙な顔の犬が並んで車に乗っているBombon1写真にひかれて、見たいと思っていたのです(*^_^*)。 →これです。

白いわんこはちょっと見フレンチブルドッグに似ているので、おじさんの顔&座高に比して、わんこが大きすぎて(^_^;)、目立つように加工した画像かと思っていました。
が、この子はドゴ・アルヘンティーノという珍しい犬種で、超大型犬なのでした(^○^)。

アルゼンチン地元の闘犬に、マスティフ、ブルテリアとブルドッグなどをかけた犬種で、今は主に狩猟犬らしいです。日本にも数十頭はいるそうですが、危険犬種とみなされ、十分な運動とトレーニングが必要なので、簡単に飼える犬種ではないようです。
映画の中でも、ドゴクラブに集まった飼い主さんたちが「いちど噛まれれば本物の飼い主だ。」と笑っていましたから・・・(^^ゞ。

映画は、ボンボンという名前のドゴと、人生ついていない、くたびれたおじさんの話ですが、お涙頂戴の犬もの(わんこが辛い目にあったり、飼い主さんが還らぬ人になってしまったり)ではなく、ファミリー向け冒険もの(わんこが人間の言葉を話したり、二本足で立って踊ったり)でもありません。
淡々とあまり感情を交えず、こう見て欲しい、という押し付けがましさがない映画でした。

予告編の宣伝文は「ラテン版わらしべ長者」です(^◇^)。

主人公のファンが、20年も勤めたガソリンスタンドの経営者が変わってクビになり、子沢山の娘の家にはいつまでも居候できず、器用な手先で作った芸術品のナイフも売れず、職安に登録はしたものの見通しは暗い・・・、というところから話が始まります。Bombon3

車が故障して困っている人を、150キロ先の家まで送り届けてあげたら、お礼にぜひ連れて行って、とくれたのが、亡くなったご主人が繁殖させて犬舎を作りたいと育てていた白い大きな犬(*^_^*)。
このわんこが縁で、様々な人と出会い、新しい仕事・環境が開けていきます。

ここの農場の未亡人と娘さんは、お金が必要になってご主人の乗っていた車を売ろうとしていたのですが、貴重な犬種でしかもチャンピオン犬を親に持つこの犬は、売れば高く売れるだろうに「売る」という考えはなくて、きちんと世話をしてくれる人に渡したいと願っていたんですね。
ファンおじさんは、外見はしょぼくれて冴えなくて(^^ゞ、わんこのご飯代出せるんだろうか、とうさみなら心配になるところですが、温かくてまっとうな心根を見込んでのことだったのでしょう。Bombon2

わんこの名前は血統書によると、Bombón ou Le chien、レチェン犬舎のボンボンです。わんこの小屋(というより納屋みたいな大きなところでしたが)にかけられていたプレートのLe chienがわんこの名前なのだと思って、おじさんは最初「レチェン」と呼んでいましたが、ボンボンの方が名前だったんですね(^◇^)。
Le chienにしても、フランス人だった元オーナーさんが、フランス語で「犬」と書いただけなのかも。

ボンボンはスペイン語で、チョコレートという意味だそうで、「何でドゴにボンボンなんて名前をつけたんだ?」とおじさんは何度も聞かれていました(^_^;)。雄々しい狩猟犬のオスなので、甘くて愛らしい名前なんか普通つけないだろ?ということらしいです。真っ白でとぼけた愛嬌がある子だから可愛い名前でも合うよ~、とうさみは思いますが・・・。

ドゴの繁殖でもうける話がダメになり、自分にはもう飼えないから、とおじさんはボンボンを手放そうとします。
旅先で知り合ったおばさん歌手と犬の話になり、「犬は愛する人と同じ。いなくなってはじめてその大切さに気付く。」としみじみ言われるシーン、その言葉が頭から離れずボンボンを取り戻しに行くシーン、これからの明るい未来を予測させてくれるような見つかったボンボンのラブシーン、ほろっとさせられました。

主役のファン・ビジェガスというおじさまは、何十年も文句を言わず真面目に働いて来た正直で無骨な男そのものの眼をしていて、破れかけた小汚い服装が似合い過ぎるほどお似合い(^^ゞ。ナイフで木彫りをする手も働くひとの力強い手に見えたし、どういう俳優さんなのかと思ったら、この映画のために監督がスカウトした、近所の駐車場で働いている方なのだそうです。
主役以外も素人の役者さんが多く使われていて、ほとんど知らないアルゼンチンという土地が身近に思えるのはその生々しさのせいかもしれません。

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コメント

わがやの愛犬ボンボンと同じタイトルなのですね。
この映画について、私のブログに良く来てくださるNoraさんも書いていらっしゃいました。お二人の推薦では見ないわけには行きませんね。写真を見ただけでなんともほのぼのとした哀歓が漂ってきます。

ちなみに我が家のワンコの名前は一応フランス語ということになっております(笑)。
甘いお菓子、というような意味です。

投稿: aosta | 2007年10月30日 (火) 08時32分

>aostaさん
そうそう、aostaさんの愛犬さんと同じ名前だなあと思っていたのですよ。
このわんこの名前をつけたのはアルゼンチンに住むフランス人、という設定でしたので、意味も同じだったのかもしれませんね。スペルはスペイン語でつけていますけど。
アルゼンチン映画は、これの他には「モーターサイクルダイアリーズ」くらいしか見たことがありませんが、お国柄なのでしょうか、濃いようで踏み入り過ぎない人間関係がいいなあと思いました。

投稿: うさみ | 2007年10月30日 (火) 21時24分

こんばんは(^-^)
>雑誌の紹介記事の、おじさんと妙な顔の犬が並んで車に乗っている写真にひかれて、見たいと思っていたのです
。。。思わず頷いてしまいました。
私も、まさに こちらの写真に
ひかれて観たいなと思っていた作品でした。
(でも。。。いまだに観ていないのですが)
主演の方は、この映画のためにスカウト
された近所の方だったのですか!
これで、映画デビューですね。
こちらの写真を見ると、犬のボンボンとも
なんだか息が、ピッタリな雰囲気が
しますね。

うさみさんは、「ミス.ポター」を
もしかしたら、観られるかなと思っていたのですが。。。
うさぎ好きな、うさみさんなので
なんとなく、そう思ってしまいました。
では!

投稿: りる | 2007年11月 4日 (日) 00時43分

>りるさん
あの写真は目をひかれますよね~!おじさんもわんこも何だかとぼけた顔をしていて(^◇^)。嫌味がなくて、爽やかな映画です。
「ミス・ポター」は見たい見たいと思いつつ、なかなか映画館にいけませんでした。DVDで見ます。

投稿: うさみ | 2007年11月 4日 (日) 20時56分

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受信: 2007年11月 6日 (火) 17時17分

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