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2007年10月13日 (土)

十月歌舞伎

20071013_p1050750 歌舞伎座で「芸術祭十月歌舞伎」、夜の部を観て来ました。

今月は国立劇場でも歌舞伎を上演していて、どちらにするか、悩ましい選択でした(^_^;)。20071013_p1050753

国立劇場で幸四郎さんが見たい、でも演目が「平家女護島ー俊寛ー」です。
幸四郎さんの「俊寛」は見たことがあり、大変素晴らしかったのですが、その分劇の内容の辛さ・切なさが応えました。
島流しの暮らしから恩赦で都に戻れるかと喜んだのも束の間、若い恋人達のために譲ってひとり島に残る俊寛・・・近松門左衛門の素晴らしい戯作です。

かたや、歌舞伎座の演目で見たいのは、「怪談 牡丹燈籠」です。20071013_p1050749
怪談はあまりシュミではありませんが、久々に孝玉コンビが見たい!という気持ちが勝って歌舞伎座夜の部になりました。

今では孝玉コンビとは呼ばないんでしょうか、片岡仁左衛門さんと坂東玉三郎さんのご両人を。
このお二方は、それぞれで拝見するのも好きですが、コンビで共演されるのを拝見するのがとても好きです。息がぴったりなんですよね、ビジュアル的にお似合いなのももちろんですけれども。

「牡丹燈籠」、詳しい筋立てをご存知なくても、毎夜逢瀬に忍んで来る恋人が、実は幽霊とわかり、とりついて殺されないために家中にお札を貼って隠れている、というくだりを何かで見聞きしたことがある方は多いのではないでしょうか。
明治時代の名人落語家、三遊亭圓朝の口演を元に書かれたお芝居だそうです。
牡丹燈籠というのは、夜道をカランコロンと下駄の音をさせてやってくる幽霊が手に提げている灯ろうのことです。

このお話に出て来る幽霊は、綺麗なお嬢さんと、そのお付のお女中なので、血なまぐさいメイクや扮装はありません。
20071013_p1050754 でも、何かフッと登場されると怖いんですよね~、首筋の毛が逆立つような感じ(^_^;)。
ねずみ色がかった薄紫の着物を着て、体に力が入っていないような風に立っているだけなんですけどね、何が怖いのかなあ。

孝玉コンビは、幽霊にとりつかれる男の家の下男夫婦役です。家に入れず困った幽霊に頼まれて、謝礼と引き換えにお札をはがしてしまいます。
一幕ではその日の暮らしにも困る貧乏暮らし、こういうのが汚く見えないのが役者さんってすごいなあと思います。
二幕では幽霊からもらったお金で田舎に大店を出していっぱしの商家の旦那とおかみさんで、こざっぱりとした格好に様変わり。20071013_p1050755

幽霊になった娘の父親を殺した義母と不倫相手、そしてこの下男夫妻、どちらも欲のために人を犠牲にしますが、因果はめぐり報いを受けて終わりです。
結果的には勧善懲悪ですが、悪を行った彼らにも善の部分があり、悩みも後悔もあり、という描かれ方が日本的なのかなと思いました。

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