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2007年11月23日 (金)

このDVDを見ました~「クイーン」

イギリス好きとして、公開前からチェックしていた映画クイーン The Queen」をようやくDVDで見ました。

ダイアナ元妃が事故で亡くなられた日(1997年8月31日)から葬儀までの英王室と女王を描いたストーリー、ということでスキャンダラスな面を注目されましたが、どちらかを悪者にするでもなく、事実だけのドキュメンタリーでもなく、時間軸通りに女王の1週間を追っていました。

見る人は当然知っていると思われる事実については何も説明しないそっけなさがイギリスっぽいですが、日本人にはわからない部分もあるかなと思いました(^_^;)。

エリザベス女王の旦那様がフィリップ殿下、皇太子がチャールズ殿下で、その王子が2人、という家族構成くらいは知られていますよね。
もうお一方、映画に出ていたのは、王太后、先王妃でエリザベス女王のお母様、国民にとても愛され、The Queen Motherと呼ばれていた方ですが、2002年に亡くなりました。

ダイアナ元妃の事故が起こった時、女王にロンドンに早く戻れ、という声が上がることから、ご一家はどこか他の場所にいるらしいことはわかりますが、地名はなかなか出てこなかったように思います。ちょっと走ると鹿狩りが出来るようなところで、夏だというのにずいぶん涼しそうな格好をしています。
王室ご一家が毎夏を過ごす避暑地、スコットランドのバルモラル城Balmoral Castle)というところにいらしたんですね、映画ロケに使われたのはもちろん他の場所ですが(^^ゞ。エジンバラよりまだだいぶ北です。

私有地の中とは言え、女王がご自身でごつい四輪駆動車を運転していたのも、日本人の常識からすると、ちょっとびっくりかもしれません。

女王役のヘレン・ミレンは、この映画でアカデミー主演女優賞を受賞しましたが、自分の国の現国王を演じるのはさぞ気苦労が多かっただろうと思います。

バルモラルの丘で、たった一人になった時、万感がこみあげて肩を震わせるシーンに、女王の孤独と矜持が表現されていました。一人にならないと泣くことも出来ない立場、自分が望んでついた職業でもないのに、嫌になったから辞めますと逃げ出す訳にも行かなくて、という女王の苦悩を理解して味方になる存在がトニー・ブレア首相でした。ダイアナ妃の事故の3ヶ月ほど前に首相に就任したばかりだったんですね。

女王の旦那様、つい先日ご成婚60周年を迎えたエディンバラ公フィリップ殿下を演じていたのが、メインキャストで唯一アメリカ人の、ジェイムズ・クロムウェル、ベイブの農夫役の人ですね(#^.^#)。狩と田舎が好きな、キルト姿がよく似合っていました。

うさみが驚いたのは、王太后が自分の葬儀の段取りは全て自分で決めてあると言い、侍従や護衛を含めてのプロジェクトがあってリハーサルもされていた、というところでした。
亡くなった後でも自分に関連する行事はしっかり仕切っておくのがすごいですね、というのと、不祝儀もリハーサルするものなんですね・・・(-_-;)。

女王がウェルシュ・コーギー・ペンブロークを飼っているのは有名ですが、映画でも4匹、元気なコーギーさんがうりうり走り回っていました(^◇^)。

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コメント

この映画はまだ観ていませんが、見たい作品の一つです。
ダイアナ妃がなくなったニュースはヨーロッパ旅行中に聞きました。
先日パリで、事故のあったアルマ橋のたもとを通りかかりましたが、記念碑(というかオブジェ)がたっており、ダイアナ妃の写真が飾ってありました。今でも彼女を偲んでメッセージや花を手向ける人はあるようですね。

投稿: アラベスク | 2007年11月24日 (土) 10時56分

>アラベスクさん
ヘレン・ミレンを見るだけでも価値のある映画ですよ~。
あの日は確か週末で私は銀座にいて、配られた号外でダイアナ妃の事故を知りました。
王室内部の人から見るといろいろとあったのだとは思いますが、今でもあれだけ愛されているのは、容姿だけではない何かを持つ人だったんですよね。

投稿: うさみ | 2007年11月24日 (土) 19時30分

 「見なければ」とおもいつつ まだなんです。彼女は王家の人では なくなっているのだから という女王の見識が 通らなくなった時に どう判断されるのか 映画が楽しみです。
 

投稿: 水戸小紋 | 2007年11月25日 (日) 05時31分

>水戸小紋さん
何百年も続いた伝統と、現代庶民の私情に挟まれて、ひとり苦悩する女王の姿に心が痛みました。機会がありましたらぜひご覧下さい。

投稿: うさみ | 2007年11月25日 (日) 10時11分

私も見たいと思いつつ、未だに見る事が出来ずにいる一人です。
しばらく前に公開された「エリザベス」という映画、こちらはエリザベス一世の映画でしたが、彼女もまた自らの恋を捨て、夢を捨て女王としてイギリスを背負っていく宿命を、鬼気迫る演技で見せてくれました。

私たちには想像も出来ない立場と覚悟。
それだけで尊敬に値すると思います。
天皇制の是非についてとやかく言う知識はないのですが、連綿と続く日本の歴史と文化を一手に引き受け、ほとんど代わらぬ形で継承してきた天皇家に対しても「世界遺産」以上の価値があるのではないかと思ってしまいます。世界広しといえ、またあまたの王室があるとはいえ、ひとつの血統が護り続けた文化というのは、日本の皇室以外例を見ないのではないかとも思います。

投稿: aosta | 2007年11月25日 (日) 20時24分

>asotaさん
エリザベス続編がまもなく(来年?)公開されるようですね。予告編やってました。
こちらもまだ観ていないのですが。。。

投稿: アラベスク | 2007年11月25日 (日) 22時24分

>aostaさん
ケイト・ブランシェットの「エリザベス」は見たのですが、ヘレン・ミレンのはまだでした。あの時代に興味があるので、見たいです~。

>アラベスクさん
「エリザベス」、ジェレミー・アイアンズが出ているんですね。見なくては~、な気持ちになりました。

投稿: うさみ | 2007年11月26日 (月) 21時32分

アラベスクさん
「エリザベス続編」の情報をありがとうございました。即位の後、どういう展開になっていくのか楽しみですね。

うさみさん、ジェrミー・アイアンズお好きですか?いい役者さんですよね~。
知的で渋い、繊細だけど強靭な意志を感じさせるし、セクシーだし・・・

投稿: aosta | 2007年11月27日 (火) 05時51分

>aostaさん
ジェレミー・アイアンズ、大好きです!いい人そうで一癖ありそうで、なところが何とも言えません~。

投稿: うさみ | 2007年11月27日 (火) 20時19分

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