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2007年12月25日 (火)

この本を読みました~「お化け煙突物語」

千住のお化け煙突について書かれた本を読みました。

「千住のお化け煙突」、うさみより上の年代の東京下町っ子さんは、もれなくご存知だと思いますが、昭和の映画や小説でよく取り上げられているので、他の地方にお住まいの方でも、お聞き及びかもしれません。

うさみは本物を見るには少し遅かったのですが、写真やエッセイ、漫画で姿は見ていました(「こち亀」でも両さんの子供時代の話として出て来ます)。電車の中で、「昔はここからお化け煙突が見えたんだよ。」というご年配の方の会話をもれ聞いて、この辺からも見えたのか~と驚いたこともあります(^○^)。

住み慣れた下町への愛着も絡み、お化け煙突には興味があって、この本を手に取りました。

お化け煙突とは、千住火力発電所にあった4本の煙突のことで、その発電所に勤めて定年退職された方が、こつこつと資料を集めて1冊の本にまとめられました。

何故「お化け」と呼ばれたかという理由は二つあり、見る場所によって本数が違って見えたから、というのは知っていましたが、発電所は当初予備的な役割であまり煙突から煙が昇ることがなく、何の建物か分からず無気味だと思われたから、という理由は知りませんでした。

本の中では、この場所が選ばれた経緯から、内部の様子など、1925年(大正15年)に建設され、1964年(昭和39年)に廃止されるまでの事情と共に、「お化け煙突」を取り上げた文学や映画作品が紹介されています。

そうした作品や、撤去が決まった煙突を名残惜しむ当時の地元中学生たちの煙突を擬人化した作文に、煙突のような機械文明の象徴とも言えるモノが、故郷の景観の一部として人々に愛される不思議を感じました。

煙突はすっかり撤去され、今ではそのごく一部が近隣の小学校に記念として残るだけ、寂しいものです。

街中の発電所と煙突、と言うと、ロンドンを連想します。

街中に長いこと放置されていた発電所を現代美術の美術館として蘇らせたテート・モダン、煙突は今でもまっすぐそびえたっています。
(展示してある作品は、うさみにはチンプンカンプンな物が多かったのですが、この建物だけで見に行く価値十二分にありです(*^_^*)、ロンドン観光の際はぜひ。)

千住と同じ4本煙突のバターシー発電所(以前記事にしたことがありますが、ピンク・フロイドのアルバムジャケットで有名)は、2009年完成予定の再開発中、開発方法で地元民ともめているようですが、煙突はそのまま残されるようです。
GoogleMapで航空写真をご覧いただくと、煙突までよくわかります。位置はここ⇒ 51°28'48.56"N 0° 8'40.27"W

当初の用途が無くなっても廃棄する前にひとまずそのままにして考える余裕、作る側も当初の用途を終えても他の目的で使われることを想定した遊び心、がこれからは必要なのかな、と今はもう無いお化け煙突にしみじみするうさみでした。

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コメント

北千住のお化け煙突の逸話は知りませんでした。。。というか発電所があったことすら知りませんでした。
煙突といえば、私の出身地は大学と公務員の町で、工場というものがなく、町で見える煙突は風呂屋か造り酒屋くらいと言われていました。 最近はお風呂屋さんも減っているようですが・・・。

投稿: アラベスク | 2007年12月26日 (水) 08時05分

>アラベスクさん
北千住、隅田川沿いにあって、今も東電の持っている土地だそうです。石炭発電、と聞けば、昔だね~という感じですよね。
お風呂屋さん、ほんと減ってますね。代わりに温泉施設は増えてますが、煙突はないですね。

投稿: うさみ | 2007年12月26日 (水) 21時43分

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