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2008年1月10日 (木)

最近読んだ本~将棋と音楽と警官

将棋漫画にはまった影響で(^◇^)、最近棋界にちょっと興味を持って、こんな本を読みました。



将棋の子」、長く「将棋世界」の編集長だった方が書かれたノンフィクション、棋士をめざして奨励会に所属し努力しながらも、夢破れて退会していった若者達のドキュメンタリーです。

奨励会の三段リーグの過酷さ、年齢制限に阻まれて奨励会を退会していく人の話は、件の漫画にも出て来ました。

将棋は四段からプロ、三段までが奨励会、26歳の誕生日までに四段に昇段出来なければ奨励会は自動的に退会、プロ棋士になる道は絶たれる、というシステムのことは、前に聞いたことがありました。
その時は、プロになる才能がない人は若いうちに見切りをつけられる仕組みなんだな、と気軽に思ってしまいましたが、この本で実際の三段リーグの様子を読むと、そんな単純なものではないんですね・・・(>_<)。

26歳は長い人生の中では「若い」かもしれませんが、三段と四段の境目という場所は、小中学生の時から10年以上の時間をかけ、他のことを投げ出して研究に励まないとたどり着けない場所・・・そこまでの十数年を短いとは誰も言えないでしょう。

奨励会を退会後、全く別の道に進んで成功している人もいれば、挫折から立ち直れない人もいるそうです。うさみが日曜日のテレビ番組で拝見する棋士さんたちは、そういう人たちを何十人も破ってあそこにいるんだなあと、見る目を新たにしました。

こちらはちょっと分野が変わって、茂木健一郎さんの「すべては音楽から生まれる」という本。



NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」のキャスターになられるまでは、茂木先生を存じ上げませんでしたが、脳科学者として著名な方なのですよね。
脳科学と聞くとうさみには何だかわからない難しい学問で、それがご専門の方々の頭の中は数字や式や物事の筋道や理論が詰まっているおかたいイメージでしたが、この本を読んだら、音楽や芸術に造詣の深い方で驚きました。

「絶対的な座標軸ーたとえば「喜びや美の基準」といったものさしーが自分の中にあれば、日々の難事や苦しみはずいぶんとやわらぐものである。」

という文章が、うさみがいつも思っていることと同じで嬉しくなりました(*^_^*)。

毎日楽しいことばかりではないし、マイナスな気分に押しつぶされそうになることもありますが、道端の花が綺麗だなあと思えたり、ふと耳にしたフレーズが気に入って鼻歌にしたり出来るうちは、まだきっと大丈夫(^_^)v。
何かを感じる自分だけの心を大切にしていこうと思います。


3冊目はいつものミステリ(^◇^)。

2007年のミステリベスト10で高位に入り、直木賞候補にもなっている「警官の血」という推理小説を、本屋で2度ほど手に取っては、分厚いのが2冊では途中で挫折しそう(-_-;)、と止めていました。
でもやっぱり気になる本なので、まずは軽くジャブ、という感じで(^◇^)、同じ佐々木譲さんの警官ミステリ「笑う警官」を買ってみました。



オリジナルは「うたう警官」というタイトルだったそうですが、「うたう」の意味がわかりづらいと言われて、文庫タイトルは「笑う」に変えたのだそうです。
「うたう」とは、内部告発をするという意味の隠語で、警察官の間では仲間を売り渡すことだと忌み嫌われる行為なのだそうです。

査問会で県警の不正疑惑について証言予定の警官が、婦人警官殺しの犯人として指名手配されますが、昔一緒に働いたことのある警部補が本人の無罪を信じ、かくまいながら、事件の真相に迫って行くというストーリーでした。

警察機構全体と時間を敵に回しての捜査にハラハラドキドキ読み進まされ、警察官にとっての正義とは何かを問われるラストはあっという間でした。
そうしたら、やっぱり「警官の血」も読みたくなって、まずは上巻だけ買って来ました(^^ゞ。

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