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2008年3月 5日 (水)

待望の「十二国記」新作

以前、未完のシリーズで続きをどうしても読みたいと書きました小野不由美さんの「十二国記」。

先週発売になった新潮社の雑誌yom yom」に6年半ぶりの新作短編「丕緒(ひしょ)の鳥」が載りました\(^o^)/。
(この情報、ブログのコメントで教えていただきました、ありがとうございます<m(__)m>。)

早速新潮社のサイトをチェックして、発売日の2月27日を指折り数えて待ち構えていました。

サイトの情報によると、慶国が舞台で50ページ・・・うさみが一番読みたい戴国のその後じゃないのが残念(-_-;)・・・まあそれなら50ページで収まるはずがないし、外伝的なお話なんだろうな。

当日、会社帰りに大きな本屋に行く余裕が無かったので、地元駅前の小さな本屋さんへ20080304_p1070163 走りました。
「yom yom」って読んだことが無く、どんな判型でどのくらいの厚さなのか知らずに見つけられるかなと案じていましたが、文芸誌のコーナーに棚差しで蛍光ピンクのパンダを2冊発見!無事ゲット出来ました(^◇^)。文芸誌とは思えない派手な表紙ですねえ、目立つから見つけやすくて助かりましたけど。

その週末、紀伊国屋さんに立ち寄ったら、レジ前の一番目立つ平台にどーんと蛍光ピンクが山積みになり、「小野不由美『十二国記』6年半ぶりの新作!」というあおりポスターも貼ってありました。
待ちかねたファンは当然全国に山のようにいたはずですから、おかげで「yom yom」はかなり売り上げを伸ばしているそうです(^◇^)。

ストーリーについては、これから読む方がいらっしゃるかもしれませんので触れずにおきます。ただ、もし文庫に収録されるまで待てばいいや、と思っている方がいらしたら、今のうちに雑誌で読まれることをオススメします。それだけの価値はあると思います。
そして、出版社が本編を出している講談社さんと違うので、どういう形で文庫に収録されるか危ぶむ声もファンの間で多いようです。

以後、少しだけ内容に触れていますので、読みたくない方は回れ右して下さいませ。

「丕緒(ひしょ)の鳥」の主人公は、丕緒、慶国で祝祭行事を執り行う下級官僚です。

時は「月の影 影の海」の主人公、陽子が即位してすぐです。

丕緒は数代の王に仕え、戦いに疲弊し荒廃する国を見ることに疲れている男。彼がこれが最後の仕事と臨む行事に取り掛かり、終わらせるまでの話です。

不思議なほど、視覚聴覚嗅覚を刺激されました。

白い梨の花、色とりどりの飛ぶ鳥、舞う花びら、闇の庭がはっきりと目に浮かび、丕緒が創り出した鳥の落ちて立てる音、広がる香りも感じられました。
どんなに良く出来たCGも、ここまで人の頭の中に何かをいきいきと描いてはくれないでしょう。

国が荒れ人々の心に希望が消えた時代に、「美」に存在意義があるのか、という問い掛けが重く、沈みそうになる気持ちを、清冽なラストシーンが救ってくれます。

十二国記本編を知らなくてもわかる筋立てにはなっていますが、最後に声だけが登場する新王がどんな人物なのかを知って読んだ方が余計感動が深まると思います。

もしこれから十二国記シリーズを読んでみようとお思いの方・・・講談社文庫は、出版年順(「月の影 影の海」「風の海 迷宮の岸」「東の海神 西の滄海」「風の万里 黎明の空」「図南の翼」「黄昏の岸 暁の天」「華胥の幽夢」)に、新潮文庫の外伝「魔性の子」はその後で読むのがうさみ的お勧めです(#^.^#)。
「魔性の子」が先か後かは、ファンの間でも趣味が分かれるところですね・・・。真の姿を知ってから仮の姿を見たいか、自分たちの世界からあちらの世界に入りたいか、でしょうか。

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コメント

蛍光ピンク!文芸誌とは思えませんね~。
十二国記シリーズは未完なのですね。続きを待つのも楽しいものですが、あまり待たされるのも辛い・・ファン心理は複雑ですよね(笑)
うさみさんの本はどれも面白そうで惹かれますが、友人が貸してくれる本で今のところアップアップしています(汗)
明日から帰省しますので二週間ほどお休みします。また戻りましたら宜しくお願い致します。

投稿: ofuu | 2008年3月 6日 (木) 19時28分

>ofuuさん
私も読みたい本は増えるばかり、積読本も増えるばかりです(^_^;)。
お気をつけて行ってらっしゃいませ~。

投稿: うさみ | 2008年3月 6日 (木) 19時35分

 図書館には、大好きな 佐伯泰英のコーナーの隣に 小野不由美さんの本が いっぱい並んでいますが よんだことがありません。
 どうしましょ。

投稿: 小紋 | 2008年3月 6日 (木) 19時39分

>小紋さん
「十二国記」は分野としてはファンタジーになると思いますが、テーマは結構重いお話が多いです。好き嫌いはあるかもしれませんが、読ませる本ではあると思います。
怖いお話がお嫌いでなければ、「屍鬼」もお勧めです。日本の吸血鬼は洋物より怖い~(^_^;)。

投稿: うさみ | 2008年3月 7日 (金) 20時29分

十二国記、新作が出たのですね~。
私はNHKのアニメだけ見ていました。
設定が非常にしっかりしているためか、普段あまりアニメを見ない夫もとても楽しみにしている番組でした。
でも、作者の都合で少し物足りない終わり方になってしまったと聞いていたのですが、小説の方はまだまだ外伝が続いていたのですね。
アニメのキャラも魅力的だったので、続編を作って欲しいなあと思っています。

投稿: まこ | 2008年3月12日 (水) 15時24分

>まこさん
アニメはどこまでやったんでしょう。私はほとんど見ていなかったので・・・。やはり最初に本を読んですごくのめりこんでしまうと、自分なりのイメージが出来上がっているので、あまりアニメは見たくなかったりします。
小説はまだ終わっていないのです。12国すべての話を書かれるつもりはないようですが、事件が起きたままになっている国のその後は決着をつけたいと思ってくださっているのでは、と期待しています。

投稿: うさみ | 2008年3月12日 (水) 22時03分

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