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2008年5月10日 (土)

この本を読みました~「音楽遍歴」

日経プレミアシリーズ」という新書シリーズが創刊になるという広告を見て、前首相小泉さんが音楽について書いた「音楽遍歴」を楽しみにしていました。

首相退陣以来、多くの回顧録執筆依頼を固辞して来た小泉さんが、退陣後初めて出版されたのがご自分の音楽遍歴について語った本、というのが音楽好きで有名だった首相らしいですね。

うさみは以前コンサート会場と歌舞伎座で小泉首相を見かけたことがあり、趣味がちょっと似ているのかも、という気はしていましたが(^^ゞ、この本を読んで、やっぱり共通の好きな物があった~と思いました。

ひとつはヴァイオリンが好みなこと♪。

うさみは小泉さんのように自分で弾いた経験(学生時代にオーケストラで弾いていらしたそうです)もないですし、音楽への造詣の深さは及ぶべくもないのですが、ヴァイオリンが好きで、そのきっかけになった曲が”メンコン”(メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲)なのは同じです(#^.^#)。

本に出てきたお勧めのヴァイオリン曲、聴いてみたくなったものがたくさんありました。
特にポーランドのリピンスキ(パガニーニのライヴァルだったそうです)に興味を持ちました。



もうひとつは、忠臣蔵の中で好きな場面が「雪の別れ」とあったこと。

討ち入り前、大石内蔵助が内匠頭夫人に挨拶に行くのですが、スパイに情報が漏れるのを恐れて討ち入りについては口にせずはぐらかして、夫人を怒らせてしまう。
そっと同志の連判状を置いて雪の中ひとり立ち去る内蔵助、彼が去った後で連判状に気付きなじったことを悔やんで涙する夫人・・・じわじわと泣かされる場面です。

初一念を貫徹するためにはいかなる批判にも屈辱にも耐えなければならない。本心を語りたくても語れないつらさに耐えることが男の美学であることを表現した作者の作り話だろう。・・・中略・・・
日常生活ではうそはいけない。しかし劇や映画の中では、観客はうそに一番感動する。


このへん、政治家・元首相の人柄がうかがえますね。

本の中で語られるのは、クラシック音楽、オペラ、ミュージカル、エルヴィス・プレスリー、映画音楽のモリコーネ、X-JAPAN、越路吹雪、演歌・・・分野を問わずいろんな音楽を聴いていらっしゃるのに驚きました。

政治家としての信条などに関する話題は出て来ませんが、音楽に絡んでの逸話はありました。

プレスリーの生家にブッシュ大統領とご一緒したシーンは当時ニュース映像で見ましたが、カメラマンがいなくなってから、請われて生バンドでプレスリーの曲を歌ったそうです。
議員さんは後援者との会合などでカラオケを歌うことが多いので、皆さん歌は結構うまいのだとか。ちょっと聴いてみたかったですね(^◇^)。

バイロイト音楽祭に招待されて大好きだというワーグナーのオペラを鑑賞しているニュースも覚えがありましたが、そのきっかけがサッカーワールドカップにあったとは知りませんでした。
2002年日韓ワールドカップの際、ちょうどカナダでサミットが開かれていて、終わって日本に直行すればドイツxブラジルの決勝戦に間に合うので、とドイツのシュレーダー首相から頼まれ、首相専用機に同乗させてあげ、一緒に決勝戦を見たお返しのご招待だったんですね。

タイトルの「音楽遍歴」は、「ラ・マンチャの男」(松本幸四郎さんが1000回以上公演を続けている名ミュージカル)でのドン・キホーテ、「遍歴の騎士」から取ったのだそうです。

私の人生にはいつでも音楽があったし、音楽は私の心の奥深いところに感動を与えてくれる。
総理大臣の職責から解放されて、もう数多の敵と闘う必要はない。これからは埋もれている名曲や新しい名曲を求めて遍歴の旅に出かけようと思っている。

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コメント

 忠臣蔵好きのわたし 泣ける場面ですよね。心で泣いて 反対のことをする ああ、どうしよう ぐっと来ます。
 少し 氏を身近に感じました。 

投稿: 小紋 | 2008年5月11日 (日) 12時39分

>小紋さん
あの場面、泣けますよね~!内蔵助役者の見せ所!
同じものが好きだと聞くと、会った事の無いお偉い方でも親近感を覚えますよね。

投稿: うさみ | 2008年5月11日 (日) 20時06分

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