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2008年7月14日 (月)

このDVDを観ました~「ゼロ時間の謎」

アガサ・クリスティー原作のミステリ映画、「ゼロ時間の謎」、6月の発売日に届いていたDVDをようやく見ました(^O^)。

アガサ・クリスティーの奥様は名探偵」(うさみの感想記事はこちら)を撮ったフランス人パスカル・トマ監督の、クリスティ2作目になる映画です。

クリスティーの描く世界はごくごくイギリス的で、その意味ではフランスとは真逆にあるような気がしますが(^^ゞ、意外とフランス映画とクリスティは合うのかも、とこの映画を見て思いました。

前回の「アガサ・クリスティーの奥様は名探偵」は、クリスティーの人気シリーズ探偵、トミーとタペンスのおしどり夫妻が探偵役で、ふたりのキャラクターがクリスティーファンのうさみの中で譲れないものとして出来上がっていたので、何となく違和感がありました。
「ゼロ時間の謎」(原題「ゼロ時間へ」"L'heure Zero / Towards Zero")はシリーズ物ではない単発なので、殺人事件を取り巻く人間関係に焦点が当たり、他のことが気にならなかったのかもしれません。かえって「1人の男に2人の女」、という普遍的な愛憎劇が、フランス映画の倦怠感・粘着性と合っていると感じました。

~以後ネタバレありです~。

原作本は読みましたが、あまり記憶にありませんでした。派手なトリックや信じられない犯人・犯行理由などは登場しない作品なので印象が薄かったのだと思います(^^ゞ。

俳優陣が下手だったら、登場シーンから犯人がバレバレなつまらない映画になってしまったでしょう。
Zero どの人もうまかったです!

主役のメルヴィル・プポー、派手でわがままな妻に振り回され、離婚した知的で大人の元妻と復縁したがっている、ハンサムで明るくちょっと優柔不断そうな男、に見せながら、歪曲した本性がほんの少しどこかに覗いて、あれっどうなのかな、と思わせる、難しい役ですが、うまかったです。

2人の女優さん、元妻と現妻も、ここまで対照的だったらどちらにも惹かれてしょうがないかも、と思わせてくれます。ファッションからして、ケバく派手でセクシー路線の現妻と、クラシックで上品地味な元妻、どっちがどっちか、間違いようもありません(^_^;)。
元妻役はキアラ・マストロヤンニ、カトリーヌ・ド・ヌーブとマルチェロ・マストロヤンニの娘さん。暗い憂い顔が辛気臭くならないところが美人ゆえなのでしょうか、こういう女性すごく好き~。

3人が泊まる別荘の持ち主で男の叔母役、ダニエル・ダリューは、さすがの貫禄でした~。別荘の使用人たち、久しぶりに帰ってきた息子、現妻の幼馴染、みんなどこか怪しく秘密を隠しているように見えました。

最初に出て来る、崖から飛び降り自殺しようとして助かる男、盗みの疑いをかけられる刑事の娘のシーンが事件解決の伏線になり、「殺人の時点がゼロ。すべての人の行動がゼロ時間に向かって集約していく」というタイトル通りの運びにもなっています。

映画の公式サイトによると、この作品はクリスティー自身が選んだ作品ベスト10と、クリスティー・ファンクラブが選んだベスト10にもランクインしているそうです。
最近クリスティーは新訳・新装丁による文庫出版されましたね、好きな作品をあらためて読んでみたくなりました。

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コメント

 ごらんになったのですね。
 筋もですが、
 キアラ・マストロヤンニの美しさが きになります。
 鏡は横に・・・・も、読み返したいです。

投稿: 小紋 | 2008年7月16日 (水) 06時01分

>小紋さん
はい、ようやく観ました~。ミステリとして驚かされるトリックはないのですが、面白かったです。
キアラ・マストロヤンニ、ああいう雰囲気のあるオトナの女性はいいですね~。

投稿: うさみ | 2008年7月16日 (水) 22時07分

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