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2008年8月29日 (金)

記憶につながるもの

アートディレクター佐藤可士和さんが、雑誌POPEYEに連載していたデザインに関するエッセイをまとめた「佐藤可士和デザインペディア」という本を読みました。



佐藤可士和さんは、去年のベストセラーになった「佐藤可士和の超整理術」で一般人にも名前を売りましたね(^O^)、ユニクロNY店の内装デザインや国立新美術館のロゴデザインなど、多方面でご活躍です。

日常的なモノのデザインについて触れられた話題の中に、”「匂い」はデザインか?”という章がありました。

「匂い」は記憶と一番深く繋がっている”、という副題がついています。
五感のうち、嗅覚記憶と一番深く繋がっている感覚であることを述べ、ゲランで自分に似合う香水を見つけてくれるカウンセリングの方法を紹介しています。

自分のできるだけ幼い頃の幸せな思い出の場面を思い出し、感じたことを言葉で表現してもらっていくと、自分の香りの嗜好を形成する要素が存在するのだそうです。

匂いから呼び覚まされる遥かな記憶、幸せな記憶と繋がっている匂い・・・

最近、会社の同僚から聞いた話を思い出しました。

彼女はテレビで、認知症の方が若い頃好きだった音楽を聴いて、今までなかった反応を示した、という情景を見て、自分にとっても眠っている何かを呼び起こしてくれるものは音楽だと思ったのだそうです。そうしたら、20代の頃聴いていて最近はご無沙汰だったアーティストの音楽が聴きたくなり、早速CDを購入し、○十年振りでもやっぱりこれが好きだと感動したのだそうです。
(”The Band”、というバンドだそうですが、洋楽に疎いうさみは知りませんでした、すみません<m(__)m>

うさみの深い何かを動かしてくれる物は何だろう、と自問自答してみました。
うさみの場合は、音(聴覚)よりは、きっと匂い(嗅覚)肌触り(触覚)ではないかと思います。

幼い頃の幸せな思い出を頭に浮かべると、20080524_p1080752

日向の匂い、お日様に干したお布団の匂い
ホットケーキの蜂蜜の甘い香り
おばあちゃんがお風呂上りにはたいてくれた天花粉の匂い
新しい本のインクと紙の匂い
トマトの青くさい固い匂い
お気に入りのタオルケットのふかふかさ
ベルベットのワンピースの触り心地

・・・そんなものたちです。
いつもは忘れていても、ふとその匂いを嗅いだ時に思い出すことがある、どこか奥深くの大切な場所に仕舞われています(#^.^#)。

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コメント

両親がいた2階に上がると、懐かしい思いが過ります。やっと最近ですよ。お部屋を見回して、遺品の一つ一つに浸れるようになりました。それが匂いだったり、思い出だったり。

お布団の乾した後の匂いが大好きです。
太陽の恵みの香りです。
生きてるなって、思うのです。

投稿: ぷりちゃん | 2008年8月30日 (土) 20時31分

嗅覚って、他の感覚と違い、大脳新皮質を通らずダイレクトに大脳辺縁系(記憶や情動を司る)に届くといいますものね。
私も実感として、カラーセラピーはその人の状態の分析には向いているけれども、心を癒してくれる力が強いのはアロマテラピーなど香りの方かな…と思います。
ゲランの香りも、調香師の体験した風景…例えば肌の匂い、土の匂い、その空気感が感じられるところが、好き。
たんに「いい匂い」というのではなく、「心を揺さぶる香り」なんです。
記憶にからみつくフレグランスって感じ(笑)
そうですね、私の幼い頃の幸せな香りといえば、母の肌の匂い、草や土、木の匂い、祖母の住んでいた古い家屋の匂い。…香水の好みとリンクしています〜(^ ^)

投稿: ジュエル | 2008年8月31日 (日) 08時12分

>ぷりちゃん
亡くなった方の記憶がふとしたきっかけで浮かび上がることってありますね。そうして記憶にとどめているうちは、きっと大事なその方も一緒にいてくれるのかもしれません。
干したお布団やタオルの匂いっていいですよね~、乾燥機で乾かした匂いとは全然違います。

>ジュエルさん
香りは脳にダイレクトに届く、というのアロマテラピーの先生に伺ったことがあります。理屈じゃなく感じるのが香りですよね、色はちょっと理屈が入っちゃうかな。
古いお家の匂いっていいですよね、あと古いビルの湿った匂いも好きです。

投稿: うさみ | 2008年9月 1日 (月) 22時26分

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