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2008年10月 5日 (日)

ミレイ展

20081005_p1090754 8月末に始まっていた展覧会、「英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠 ジョン・エヴァレット・ミレイ展」にようやく行って参りました。

そんなに混んでいないだろうとタカをくくっていましたが、どうやらうさみの想像以上にラファエル前派は人気があるらしく、かなり混雑しておりました(>_<)。20081005_p1090755

ロンドン・アムステルダムを巡回して来た展覧会の展示作品には、ミレイの代表作「オフィーリア」Opheliaも含まれています。ロンドンのテートギャラリーで絵葉書の売り上げ1番というこの絵が、長いことテートを留守にしていて、ギャラリーを訪れたファンの方々はがっかりしているでしょうね(^_^;)。

全部で80点ほどの作品がありましたが、やっぱり「オフィーリア」が見応えがあります。

シェイクスピアの「ハムレット」のヒロイン、オフィーリアが花冠を枝にかけようとして川に落20081005_p1090759 ちて水死する場面が描かれています。(劇中ではこの場面は演じられず、王妃の言葉で死の情景が語られるだけですが、オフィーリアと言えば、尼寺のシーンかこのシーンが思い浮かびますね。)

この絵は、背景が先に描かれたのだそうです。
川のほとりで何ヶ月も写生した植物が細かくあちらこちらに配列されています。絵面として美しい他に、それぞれの植物の花言葉が意味を込められているのだそうです。
柳(愛の悲しみ)、イラクサ(苦痛)、ミソハギ(純真な愛)、水中の藻・・・オフィーリアが手にしている花綱の花々も、芥子は忘却と死、菫は愛と貞節、バラはオフィーリアの愛称「5月のバラ」などの象徴であると共に、植物学的にも正しく描かれているからこそ、情景が心に迫ってくるのでしょう。

オフィーリアのモデルとなった女性は、アンティークレースのドレスを着てバスタブに沈んだポーズを長時間取らされ、ひどい風邪をひいたとか。水に20081005_p1090757広がるレース、恍惚とした表情がここまで美しく描かれた影には、モデルさんの苦労もあったのですね(^^ゞ。

オフィーリア以外でも、女性を描いた作品(肖像画もあれば、文学作品の場面を描いた絵も)が秀逸でした。
ドレスの材質感やシワまで細かく描かれたファッションも見物ですし、画面からそれぞれの女性の性格までもが伝わって来ました。
20081005_p1090756
ミレイは「ファンシー・ピクチャー」と呼ばれるこどもの絵でも有名です。
教会での初めてのお説教、2度目のお説教、という、使用前・使用後みたいなマントの女の子がとても可愛かったです(#^.^#)。

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コメント

北九州にも夏きたのですが チャンスがありませんでした。 その戸畑に 今日行きました。パンフレットのオフェーリア とても美しかったです。袋の件ですが よかったら所を教えてください。送らせてもらいます。

投稿: 小紋 | 2008年10月 5日 (日) 21時12分

UK旅行でテート美術館が入場無料と知って「なんて太っ腹!」と感動した事を思い出しました。
作者には申し訳ないけれど、ミレイの作品はこの絵以外思い浮かびません。
初めて見た時、周りの花々の美しさもあってか、オフィーリアの表情が亡くなっているとは思えない気がしました。
結構長い間やっているな、と思ったらもう今月26日までとは!平日に行ってみます。

投稿: tama | 2008年10月 6日 (月) 01時06分

>小紋さん
美女よりも周りの緑がぱっと目に飛び込んで来る絵でした。川と緑が美しければ美しいほど、オフィーリアの死が悼まれます。
裂織袋の件、ありがとうございます!嬉しいです~。小紋さんブログのコメント欄に書き込みさせていただきました。よろしくお願い致します。

>tamaちゃん
テートやナショナルギャラリーのような教科書で見たことのある絵ばかりの美術館が無料だと、日本のふつーの美術館にお金を払うのが嫌になりますよね(^_^;)。税金はそういうことに使って欲しいのだ~。
私はうっかり休みの日の昼間に行ってしまいましたが、金曜日の夜遅くまで開館している時なんかは割と空いているらしいですよ。ぜひ楽しんでいらして下さいませ。

投稿: うさみ | 2008年10月 6日 (月) 21時22分

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受信: 2008年10月13日 (月) 21時32分

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