ガランスという色
ミステリのタイトルに使われている言葉の意味がわからないまま、最後まで読んでから、それが色の名前だったのか、と知りました(^^ゞ。
北村鴻さんの「深淵のガランス」、花師で絵画修復師が主人公の3編が入った文庫です。
1本目の短編タイトルが、文庫表題の「深淵のガランス」です。
小説内で、画家・村山槐多がこだわり、「1本のガランス」という詩を残しているという話題は出てきますが、”ガランス”が何かの説明はありませんでした。
それでもミステリの謎解きには支障はありませんが、すっきりしません(^_^;)。
詩の中に、「汝のガランスのチューブをとって」とありますので油絵を描く道具か何かかな、と見当をつけて、辞書をひいてみました。
ガランス(garance)=フランス語で茜色のことだったのですね(^_^;)。
英語のマダー(madder)なら聞いた事があるような気がしますが、不勉強なもので、ガランス、は初めて聞きました。
ネットでちろっと検索すると、赤を表現する言葉として使われているのが結構見つかりました。
茜色と呼ぶより、壮麗な雰囲気がかもし出されるのを期待しているのでしょうか。
フランスのバッグの色番に”ルージュガランス”とあったのは、茜赤、ピンク系ではない赤ですよ、というつもりなのかなと思いました。
茜色、茜の根から取った染料で染めた色のことですね。
「くすんだ赤色、暗赤色」と辞書にはありました。
夕焼け空や雲が「茜色」、ある種の狂気というか熱情をかき立てる色なのでしょう、同じ赤でも、朝焼けの色ではいけないのですね。
この小説の主人公さんのご職業、「花師」を今風にカタカナにするなら「フラワーアーティスト」でしょうか。
「アーティスト」と芸術家ぶらず、「師」がついているところに、主人公は活ける人ではなく花、というような職人気質を感じて、素敵だなあと思いました。
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コメント
ガランス・・・私も?と考えてしまいました。
茜色だったのですね。
夕焼け空をさして、何気なしによく使っております。
それは幻想的ですらあります。
私の好きな色ですよ。
花師・・・拘りを感じます。
お仕事に自信があるからでしょうね。
投稿: ぷりちゃん | 2009年4月18日 (土) 19時02分
>ぷりちゃんさん
夕焼けの色は、毎日同じようで違っていて、見飽きませんね。人間を魅了する色ですね。
自分の職業を何と呼ぶかで、その人のこだわりがわかってしまいます。面白いものですね。
投稿: うさみ | 2009年4月20日 (月) 21時00分
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