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2009年9月26日 (土)

クラフトとアート

今週、刺繍を扱った展覧会を続けて2つ見て、クラフト(手工芸)アート(芸術)の違いは何だろうと頭を悩ませることになりました(^^ゞ。

ひとつめの展覧会は、銀座の松屋デパートで開かれているユキ20090926_p1020601・パリスさんが集めたヨーロッパの古い糸と針による作品、道具などを集めた「ユキ・パリスコレクション ヨーロッパ・アンティーク 美しきくらし展」です。
ユキ・パリスさんの常設コレクションは、京都の哲学の道近くにあるのだそうです。今度京都に行ったら絶対訪れなくては~と思っています。

日本やアジアと違って捺染が発達しなかったヨーロッパでは、代わりにで模様を形作る手工芸が盛んになったのだそうです。
レース編み、糸や毛糸を使った刺繍で、身を飾り、部屋や道具を飾って生活を彩る・・・そのために女性は幼い頃から技術を習得していました。字も書けるかどうか、というくらいの年齢から針を持ち始め、お稽古することでものを作る喜びと、我慢強さ・こつこつ取り組む精神を鍛えていったということです。

20090926_p1020602そうして作り上げられ、使われていたものたちは、今見ても精緻で素晴らしいと思います(*^_^*)。作業のための道具ひとつひとつすら、手が込んでいて鑑賞にたえる美しい品です。

時代が進んで、レースのテーブルクロスでもプチポワンのバッグでも手仕事の代わりに機械で作れるようになりました。
機械で作るレベルは最高級職人の最高レベルよりは低く、中の上かそれより下くらいではないでしょうか。
今ではそういうレベルの物しか身近に触れる機会が無く、そのもの(レースとかプチポワンとか)自体の良さに気付けなくなってしまった気がします。

それにしても、昔のものって、本当にひとが作ったとは思えないほど細工が細かくて丁寧なんですよね・・・。20090926_p1020604

たとえばうさみもやっているクロスステッチ。
目の悪いうさみは、1センチに約5.5目刺せる粗さの布を使っています(→)。もっと上手な方でも、1センチ7目くらいだと思います。
それが、このコレクションの一番細かいものになると1センチ19目というのもあるそうです・・・1センチに19目って1目が0.5ミリくらいってことですよ、もーうさみには不可視領域ですね・・・(@_@;)。

20090925_p1020589さて、2つ目の展覧会は、東京都庭園美術館で開かれているステッチ・バイ・ステッチ 針と糸で描くわたし」です。

針と糸を媒体に、現代のアーティストが創り上げたインスタレーション
が、元は個人の邸宅という美術館の場所に合わせて展示されていました。

この展覧会、刺繍がテーマなので、洋服に刺繍のついたものを着ていくと、入場料が100円引きになるというサービスをやっています(^O^)。たまたまうさみのブラウスに小さな刺繍がついているのを、切符売り場のお姉さんが見つけてくれて、100円引きで入場出来ました。

ユキ・パリスコレクションのアンティークを見た数日後にこれらのインスタレーションを見て、糸を扱う技術という面で見れば、アンティークの方がかなり高いなと思いました。アンティークの品々は”クラフト”で作った人は”職人”、インスタレーション作品は”アート”で作った人は”アーティスト”と呼ばれます。20090926_p1020603

その違いは誰が決めるのかなあ、とわからなくなったのでした(^_^;)。よく言われるように、「ひとが使う」ために作られたかどうか、だけでは何となく割り切れないような気もするのですが・・・。

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コメント

高価なもの、日常品の工芸品、どちらも、いろんな」意味で必需品ですよね~

投稿: ふくやぎ | 2009年9月27日 (日) 00時00分

うさみが展覧したの?

投稿: BlogPetの白うさ | 2009年9月27日 (日) 14時36分

>ふくやぎさん
両方が存在して、それぞれのよさに気付く、というところでしょうか(^◇^)。

>白うさ
展覧会を見た、という意味ならうさみですけど・・・(^^ゞ。

投稿: うさみ | 2009年9月27日 (日) 21時03分

松屋の展覧会、行きたかったのですが、無理そうなのでうさみさんの感想、興味深く読ませていただきました。写真で見ても美しいですね。テレビもパソコンもない時代、静かに針を動かしていたんでしょうね。

投稿: ラル | 2009年9月27日 (日) 21時04分

>ラルさん
かなり混雑していました。デパートの展覧会は期間が短いので混みますよね。
手芸が娯楽であり、生活をいろどる家事でもあった時代、ほんの100年くらい前まではそうだったんですよね・・・。

投稿: うさみ | 2009年9月29日 (火) 20時43分

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