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2009年10月23日 (金)

「ゆきの日」

大きな本屋さんには、子供向けの絵本コーナーとは別に、大人の絵本を集めたコーナーがあります。

絵と平易な文章で構成されているからには、「絵本」なのですが、内容が最初から大人向けであったり、年を重ねたおとなが読んだ方がじんわりと深い意味に感動したり、という本たちです。

先日、ぶらっと立ち寄ったそのコーナーで、ブルーグレーのシンプルな表紙に魅かれて1冊の絵本を手に取りました。

ゆきの日 on Christmas day」 菊田まりこ 絵・文



中身の絵も、ブルーグレーと白と黒だけを使ったシンプルな絵面です。
字は少ないし、ページ数も短いので、あっという間に立ち読み出来てしまいます。
読み終わったけれど、また読み直したいと思ったので買って帰りました。

主人公は、丸眼鏡の冴えないサラリーマンのお兄さん。

ある朝目が覚めると、大雪が降っています\(◎o◎)/!

・・・電車が動かない!会社に遅れる!最悪だ!

ブツブツ文句をタレながら、傘を差して転ばないよう地面ばかりを見て歩く彼の横を、珍しい雪に大喜びの子供たちが空を見上げながら走って行きます。

子供はすべてが新鮮で楽しそう・・・自分だって子供の頃はああだったのに、大人になった自分は、いつもどこかすこし満たされていない。何かを失くしてしまったんだろうか?

胸にズキーンと痛いこのあたりの描写です(@_@;)。
うさみも雪が降れば、電車が止まったらどうしよう、迷惑だ、何で降るんだろう、と思ってしまいます。こどもの頃は、たまにしか降らない雪が嬉しくて楽しかったのに・・・(^^ゞ。

~以下、お話のネタバレありです。~

その後、とても「絵本」らしい、冬の雪の日に似つかわしいキャラクターが登場して、主人公にミッションを言い渡します。
迷惑がりながらも、お手伝いをこなす主人公は、おかげで最後に「何か」を思い出すのでした(#^.^#)。


   大人になる ということは
   もう 子どもでは いられない ということ。20091016_p1020856

   ・・・・・・けれど、
   ああ
   ぼくはーーーー

   失ったものなど
   なにひとつない。

   わすれていたものが
   たくさんあるだけだ。

   小さな心に
   のこしたものは
   今も たしかに
   ぼくの中。



大人になると、辛いことや大変なことが増えて、子供の頃は楽しかった、良かったと思うのですが、よーく思い出してみれば、子供の頃だってその時なりに嫌なこともあったし、子供なんてつまらない、早く大人になりたいと真剣に願ったりしたのです(^_^;)。

辛い思い出が増えた分、楽しい思い出も積み重ねているはずなのに、ついマイナスに押しつぶされて、プラスが心のどこかに隠れてしまっています。

「何か」はいつでもじぶんの心の中にいるんだ、って気付く事が出来れば、どんな毎日にも希望を見出せるんじゃないかと思いました。

サブタイトル通り、クリスマスの日のお話です。
クリスマスプレゼントに、大切な誰かに贈りたいと思う絵本でした(*^_^*)。

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コメント

何でも物事を悪いほうに、ネガティブに考えてはいけないのですよね。大人になるにつれて忘れてしまいがちな、大切なことだと思います。
って実践できるかというと自信ないのですが・・・(トホホ)

投稿: アラベスク | 2009年10月27日 (火) 15時07分

 読んでみたい絵本ですね。クリスマスプレゼントにもいいかもしれませんね。
 奈良県立美術館でみた 北斎 広重 買った絵葉書は 雪景色ばかりでした。風情がある 「雪」です。

投稿: 小紋 | 2009年10月27日 (火) 19時58分

>アラベスクさん
物事は見方によって変わる・・・いつも実践するのが難しくても、たまに思い出せればいいですよね。

>小紋さん
小さい子にはちょっとわからない心境かと思いますが、疲れたおとなにプレゼントしたら喜ばれそうです。

投稿: うさみ | 2009年10月28日 (水) 17時35分

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