« 釜揚げうどん | トップページ | 贈りたい絵本「フリッチスふしぎな色の旅」 »

2010年1月27日 (水)

この映画を観ました~「かいじゅうたちのいるところ」

映画化の話を聞いた時から楽しみにしていた「かいじゅうたちのいるところ」を観て来ました(#^.^#)。

原作は、モーリス・センダックの同名絵本(原題”Where the wild things are”)です。



うさみは自分が絵本を読む年頃には間に合いませんでしたが(^^ゞ、ギリギリ子供時代にこの本と、センダックの存在を知りました。センダックの絵柄と色調を好きになりましたが、「かいじゅうたちのいるところ」はお気に入り本とは言えませんでした。かいじゅうたちが不気味で、主人公もワガママ坊主で可愛くなかったから・・・(^^ゞ。

先日本屋さんで、映画のキャンペーンで平積みになっていたこの絵本を見て、高校生の男の子が「わー!この本、子供の頃すっげー好きだった~(^^♪。」と座り込んで本を手にしていました。
うさみおばさんからすると、お兄ちゃんはまだ十分”子供”ですけど(^◇^)、何年たってもちゃんと覚えているくらい好きな本に、小さい頃に出会えて良かったね、と微笑ましく眺めたのでした(#^.^#)。

~以下、ネタバレありです。~

薄い絵本ですから、ストーリーは単純。
いたずらをしてお母さんに叱られた男の子マックスが、船に乗って奇怪なかいじゅうたKaijyu1 ちがいる島へ渡り、王様になって共に遊びます。かいじゅうたちに引き止められても、最後にはマックスは家に帰ることを選び、お母さんと夕食の待つ部屋へ戻って行きます。

映画版は、このストーリーをどのように広げて行くか、と、かいじゅうたちをどう3次元化するか、が見どころでした(*^。^*)。

かいじゅうたちは、各々に名前と性格が与えられて、ブサ可愛いく描かれていました。みんなで団子になって眠るシーンが、ほんとにあったかそうで、うさみも混ぜてもらいたかったです~(* ̄ー ̄*)。
毛皮に葉っぱくずが絡んでいるところなんか、とってもリアルで、ケモノっぽい。Kaijyu2

ただのキャラクターが可愛いファンタジー映画、で終わらず、深いなあと思ったのは、”かいじゅうたち”はマックス少年の心の投影としても見られるところです。

両親が離婚して、お母さんとお姉さんと暮らしているマックスは、寂しくてもっと構って欲しい気持ちをうまく伝えられず、大声を出したり物を投げて壊したりしていました。狼の着ぐるみパジャマでキッチンカウンターに上って地団駄を踏むところは、マックス自身が家庭の中の”かいじゅう”でした。

寂しさや怒りを理解してもらえず、暴れた行為だけを叱られて、怒って家を飛び出し、”かいじゅうたち”に出会い、一緒に騒いで踊って遊べるぬくもりを見つけ、ずっとこうしていたい、と思うマックス・・・でも、仲間だけの世界で問題が起き、自分が”かいじゅう”をなだめる立場にまわった時、少年は”かいじゅう”ではいられなくなります。怒って相手を責めてものを壊していても、問題は解決しないと気付いたのです。そして怒りながら心の底で求めていたものが、何なのかということにも。

自分で家に帰ると決めた少年は、ひとつおとなになったのでしょう。
もう行き場の無い感情を持て余して、”かいじゅう”になることはないでしょう・・・海辺でいつまでもマックスを見送っていたかいじゅうたちは、脱ぎ去った幼少期のさなぎみたいなものかもしれません。

こどもが見ればこどもなりに、おとなが見るとおとななりに、泣けるシーンと考えさせられるシーンのある映画でした。

|

« 釜揚げうどん | トップページ | 贈りたい絵本「フリッチスふしぎな色の旅」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/135432/47405183

この記事へのトラックバック一覧です: この映画を観ました~「かいじゅうたちのいるところ」:

« 釜揚げうどん | トップページ | 贈りたい絵本「フリッチスふしぎな色の旅」 »