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2010年2月15日 (月)

本と時間

先週読んだ本は、どちらも最近(2009年秋と先月)亡くなられた作家さんの小説でした。

栗本薫さんの「吸血鬼 お役者捕物帖」。



昔発行された本が、別の出版社から文庫で新しく出たものです。
栗本さんの探偵伊集院大介シリーズが好きで読んでいますが、時代小説も書かれていたとは知りませんでした。

主役の歌舞伎女形役者さんのあやしい美しさの描写、謎解きにひきこまれるストーリーテリングのうまさは、現代物でも時代物でも変わっていないようです(#^.^#)。
今は耳にすることのない江戸っ子の言葉遣いが面白く、セリフ部分は声に出して読んでみたりしました。

もう1冊は、北森鴻さんの「孔雀狂想曲」。

旗師・冬狐堂シリーズにも出てくる骨董屋雅蘭堂さんが主人公のミステリ。冬狐堂シリーズの中では、貫禄があって、かなりの年上かと思っていた雅蘭堂さんは、意外とお若かったんですね(^^ゞ。
謎解きも、骨董を商う世界の話も楽しかったです。

ご両人とも、うさみとそんなに年が離れていませんので、訃報を聞いた時は、好きな作家さんが亡くなられた哀しみと共に、淋しさというか、過ごした時間を悼む気持ちというか、複雑な感情がわいて来ました。どんなに才能を持った人でも時間は永遠には続かない・・・。

読者のうさみが、もっと読みたいと思うのですから、ご本人はもっと書きたい思いがあったのではないでしょうか。
遺された本の頁をめくることは、うさみ自身の時間に思いを馳せる機会にもなりました。

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コメント

北森鴻さんが大好きな友人がいて私は借りて読んでいます。「孔雀狂想曲」も昨年借りました。雅蘭堂さん、私ももっとご年配かと思っていました(笑)
冬狐堂シリーズなど内容が濃くて量産できない作家さんですよね。もっと読みたかったのに残念です。

投稿: ofuu | 2010年2月17日 (水) 18時32分

>ofuuさん
「孔雀狂想曲」は、北森さんのファンサイトでは人気投票ナンバー1でした。
冬狐堂シリーズもいいですし、香菜里屋シリーズも雰囲気が違っていて好きです(#^.^#)。

投稿: うさみ | 2010年2月17日 (水) 20時49分

今年に入ってからも大物作家の訃報が続き、もうこの方の作品は読めないのかと思うと少し悲しくなってしまいます。
ロバート・B・パーカーに続き、ディック・フランシスも逝ってしまいました・・・。Even Money (拮抗)をちょうど読み終わったところでしたので、ショックはなおさら!?フランシスは息子さんとの共作で復活し、楽しみにしてました。あともう1作Cross Fire が今年出版されるようですね。
R.D.ウィングローブもかなり前に亡くなり、フロスト警部シリーズの未訳在庫が減っていき、こちらもあと何作で終わりか~と数えるこのごろです。

投稿: アラベスク | 2010年2月19日 (金) 08時57分

>アラベスクさん
物故した作家さんだと、最初からこれしかないとわかっているので、未読本が減ってもそれほど寂しい感じはないのですが、同時代の作家さんが亡くなられると、もう新しい本が読めないのか、というショックは大きいですね(^^ゞ。

投稿: うさみ | 2010年2月20日 (土) 19時38分

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