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2010年8月 8日 (日)

この映画を観ました~「借りぐらしのアリエッティ」

スタジオジブリの新作アニメ借りぐらしのアリエッティ」を観て来ました(*^_^*)。

子供の頃、原作の「床下の小人たち」シリーズが好きでした(^○^)。



本から抱いていたうさみの小人イメージは、人間とは違う種族、昔話の小人さん、という感じで、映画の予告編の可愛いお人形さんのようなアリエッティはちょっと違うかな~、映画館に行かなくてもDVDでいっか~と思っていました。20100808_p1060458

でも地下鉄駅に貼ってあった「借りぐらしのアリエッティX種田陽平展」のポスターの、美しい色使いに魅了され、背景だけでも見る価値がありそう、と映画館へ行く事にしたのでした(^◇^)。


~以下、少々ネタバレありです。~

この映画に、「となりのトトロ」のような子供と異世界の種族のほのぼのした交流や、「千と千尋の神隠し」のような少女の成長物語を期待した方は、アレレ?と思われるかもしれません(^^ゞ。



ひたすら美しい映像と音楽(どちらも本当に美しいです♪)にのって描かれる物語は、淡々と流れて、登場人物の心の深部までさらけ出しません。



心臓手術前の静養に古い家を訪れた少年と、その家の床下で暮らしていた小人の少女との交流は、お互いの人生や生活のうちの一部分が接触しただけですぐに終わり、きっと2度と逢う事はないのでしょう。それがあっけなさ過ぎると感じるか、その出逢いのシーンに何かを感じるか、で評価が分かれそうだなと思いました。

うさみが最も印象に残ったのは、野草が乱れ咲く美しい野原(あそこはお家の裏庭のうちなのかな?)で、太った猫を抱えた少年と、アリエッティが言葉を交わす場面です。

君たちは滅びゆく種族なんだよ。20100808_p1060457
   ・・・
美しい種族たちが地球の環境の変化に対応できなくて滅びていった。残酷だけど君たちもそういう運命なんだ。」

こんなストレートに残酷で、ある意味傲慢なセリフを、12歳の男の子に言わせてしまうんだ~、それも何の感情もなくさらさらと・・・、と驚きました(@_@;)。背景が平和で涙が出そうに美しいだけに、よりむごさが際立ちます。

このセリフが、両親が離婚してあまり親にかまってもらえず、重い病気になって手術を待っている少年のいじけた甘えだけだったら、彼が反省して借りぐらしたちと仲良くなって大団円、と行くのでしょうけれど、否定出来ない真実が哀しいのです。
家政婦さんがいみじくも「泥棒小人」と呼んだように、人間からこっそりものをもらって暮らしている存在は、人間がいないところでは暮らせないし、かといって表立って共存も難しい、とてもあやうい存在なのですね・・・。

当のアリエッティが、「何としても生き延びてみせる!だから危険があっても新しいところに行くの!」と前向きなのが救いです。
20100808_p1060461
少年とアリエッティの大きさがかなり違うので、どちらの視点に同調したシーンなのかで、ものの大きさのスケールが変わるのがちょっとわかりにくいかもしれません。
最初にアリエッティが、庭からローリエと紫蘇の葉を摘むシーンがあり、ローリエの葉っぱと同じくらいの身長なのね、と思うとサイズが感覚的に落ち着きます(*^_^*)。

あと、がとても効果的!人間の動く音や物音、風音が、アリエッティたちにはすごく大きく聴こえています。
少年だけのシーンの時と、少年とアリエッティが一緒に出るシーンでは、音の大きさが違うのです。

ジブリ映画は、いつも、メインキャラ以外に、愛嬌のあるキャラが出て来ますが、今回は、でぶでぶニャンコニーヤでしょう(^○^)。
人間と小人の中間の大きさで、両方をつなぐ役割もしています。
20100808_p1060460
ドールハウス好きさんも必見です(*^。^*)、アリエッティ一家の家は、人間から借りたものをうまく再利用して可愛く作られています。古いお家の先代が、イギリスから取り寄せたと いう本物のドールハウスも素敵です~。あのぴかぴか台所、いいわ~。

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コメント

僕も先日、夜の部に見てきました。

アニメの声が、あまり有名俳優を使うと、顔が
浮かんでしまうんですが、今回は割りとイメージ
せずに済みました。
三浦友和が担当していたのは、先日BS日テレで
やっていた番組を見て、後から初めて気がつきました。

テレビの番組で、フランスのブルターニュ地方では
小人の伝説があるというのを紹介していたんですが、
物語を知らないので、僕は、小人がユダヤ人迫害を
暗示しているのかなと勘違いしていました。

最後は、もう少し続けて目的地までたどりつけるところまで
あれば良かったと思いました。

投稿: White | 2010年8月 9日 (月) 22時06分

「借りぐらしのアリエッティ」、私も明日観に行ってきます!
タイムリーなうさみさんの記事でした。
楽しんできますね。
本物のドールハウスも楽しみです^^

投稿: kirafune | 2010年8月10日 (火) 06時53分

アリエッティ、私も先日観ました〜。
最初は息子と観にいこうか・・・と思っていたのですが、ヤツはアリエッティではなく、トイストーリー3がいい!と主張するので、まずトイストーリーを観に行き、後日時間がある時に、こっそり一人で行きました。
そうしたらアリエッティって思いがけず、とっても大人な映画で、『あぁ、息子と観にいかなくて良かったーー!』と思いましたよ。静かで美しく、ちょっぴり残酷で・・・大人でなければ理解が難しいかな?と思われる内容でした。
私にはツボな映画で、観て良かったです〜♪

投稿: ジュエル | 2010年8月10日 (火) 22時18分

先日某N○Kでアリエッティができるまでの400日間を追ったドキュメンタリ(?)を放送してましたね。
アニメで「芝居する」監督のこだわりってこういうことなんだ~って分かりました。
これから観ようと思います♪

投稿: アラベスク | 2010年8月12日 (木) 10時41分

>Whiteさん
そうですね、他のジブリ映画にくらべると、今回は声から俳優さんのお顔が浮かぶということが少なかった気がします。
あの旅の先が知りたいところですが(^^ゞ、原作は一家が落ち着ける家を見つけるまでがまだまだ長いのです。短くもできないし、違う筋にもできなくて、というのもあったのかもしれませんね。

>kirafuneさん
ドールハウス、いかがでしたか?あのキッチンがいいですよね~!

>ジュエルさん
小学生の低学年くらいだと微妙な内容かもしれませんね。キャラクターも12歳と14歳という設定なので、そのくらい以上の歳を観客に想定してるのかも。
生きる事の切なさと美しさみたいなところが大人にはきますね(^○^)。

>アラベスクさん
あの番組、見たかったのに見逃しましたー。監督さんがお若いんですよね。

投稿: うさみ | 2010年8月14日 (土) 13時31分

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» 『借りぐらしのアリエッティ』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「借りぐらしのアリエッティ」□監督 米林宏昌 □脚本 宮崎 駿 □原作 メアリー・ノートンT( 「床下の小人たち」)□キャスト(声の出演) 志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、三浦友和、樹木希林■鑑賞日 7月19日(月)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想>  宮崎さんはこの作品の出来映えに納得されたのだろうか・・・。  本当に鈴木プロデューサーは『崖の上のポニョ』超えを狙っているのだろうか・・... [続きを読む]

受信: 2010年8月24日 (火) 22時39分

» 「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」/東京都現代美術館 [京の昼寝〜♪]
「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」東京都現代美術館 公開中の『借りぐらしのアリエッティ』ですが、それに合わせて現在東京都現代美術館で開催されている「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」に行って来ました夏休みなので、もしかしたら混んでいるかもしれないと思いながら、早目に出かけたら、なんと待ち時間は“0”でした  この展覧会はやはり映画を観てからの方がこの世界観が体現できますそれはもしかしたら子供よりも大人の方が楽しめるかもしれません(笑)まさに自分自身がダウンサイズして、そこから見上げる人... [続きを読む]

受信: 2010年8月24日 (火) 22時39分

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